結婚祝いの体験談
都会で生まれ育った私が田舎に住む男に嫁いだのは35歳の時、嫁いだところは過疎が進んでいたため、私のような中年女性でも歓迎され、子供が出来ると近所の人達から祝福されました。都会に居ては人に喜ばれることは無かった私、多くの人から結婚祝いや誕生祝いを頂き嬉しかったのですが、困ったのはお返しが出来ないこと。 ネットが普及した現在であればクリック1つで田舎にもギフトは届くのですが、私が子供を授かった時にはまだネット環境が整っておらず、お返しのギフトを買いたくても田舎には生活品を扱う小さな店があるだけでした。 旦那や義理の親にお祝いのお返しをしないのか相談をすると、「気にすることはないよ」、と言われても近所付き合いをするのは私。 結婚祝いや誕生祝いと聞くと店で買ってきたギフト商品を思いがちですが、私が頂いたのは畑で採れた野菜や山で採れたキノコ類、川で釣った魚など、それらは日頃から頂くものですが、お祝いとして頂いた時は日頃より量が多く、お祝いののし紙が貼られていました。 日頃から頂くものではもあるのですが、都会で生まれ育った私は直ぐにでもお祝い返しをしないと気持ちが落ち着けません。 近くの町までは車で1時間、バスでも行けるのですが本数は朝と晩の2本だけ、旦那の仕事が終わってからでは道が凍り危険。温かい季節になってから、ようやくお祝い返しのギフトを買うことができ持って行くと、一番喜んでくれたのは都会に憧れる子供達でした。 そのことがキッカケで子供達と仲良くなると、生まれた子供の面倒も見てもらえて私は徐々に田舎の暮らしに馴染めるようになったのです。
結婚祝いで最も嬉しかったのが、欲しかったブランドのホットプレートです。ギフトとしては値段が高めな人気ブランドのものなのですが、どうしても欲しくて自分で購入しようと思っていたほどでした。ですが値段が高いので、結局他ブランドの似たものを購入して我慢していましたね。 そんなとき、友人たちから結婚祝いをしようと言われて会場に行くと、プレゼントだよと大きな箱を貰ったのです。一体なんだろうとワクワクしながら開けてみると、そのブランドのホットプレートだったのです。「もう買ったかな?と思っていたけど欲しがってたの前聞いてたから」という言葉に泣きそうになりました。以前に確かに言ったものの、それはまだ結婚なんて考えてもいない独身の時期で、その言葉を覚えていてくれただけでもとても嬉しかったのです。カラーまで好きなカラーを選んでくれていたので持つべきは友人だなと心から思いました。 そのあと、安く買っていた他ブランドのホットプレートはリサイクルショップに売りに出しました。やはり友人から貰った結婚祝いを使いたい、ギフトでもらったものだと使う度に幸せに浸りたいという理由です。 使うことも多いですが、使う度にピカピカにしています。
結婚祝いのギフトは非常にみなさん渡す方も考えることになると思いますが、私も子供が二人いるので色々な結婚祝いのギフトを頂いてきて、有ることに気づきました。それは、結婚している人と未婚の人では渡すものが違うということです。まず、結婚していない人の傾向としてはタオルや写真立てなどを贈るひとが多い傾向にありました。一方、結婚している人はランチョンマットや箸、スプーンなどの日常的に使用するものを贈るひとが多かったです。確かに、写真立てなどは新婚時には使用もしましたが、なかなか子供ができると飾る場所もなく、表に顔を出さないようになってしまいます。一方、日常的に使用するスプーンなどは、ある程度、友人が来たときのことを想定して余分に持っておくということは大事です。とくに、新婚時はこれから日常品を揃えていきますので、早めに渡しておけば非常に助かるものとなります。なかには、こだわりを持たれる方もいるでしょうが、お客が家へ来た際に使用する専用などと考えると必要性はでてくるかと思います。なので、日常的に使う機会があって、あったら助かりそうなものをイメージして贈っていただければ長く使用してくれるのかなと思います。