結婚挨拶・顔合わせ
私は、主人の家に結婚挨拶に行くときに、手土産選びにとても悩みました。 というのも、主人は味が濃いものが好みで、それは、主人の実家がみんなそういうものが好きだからということでした。 私の実家は、みんなが薄味好きなので、味の濃いめの物や甘いものなどはそれほど知識がある方ではありませんでした。 なおかつ、主人のご両親は60歳を過ぎているので、自分の感覚で選んでも、もしかすると喜ばれないギフトになってしまうかもしれません。そこで、主人から、ご両親がどんなものを好むのかを聞いてみることにしました。 手土産として持っていくギフトは、こちらの自己満足ではなく相手に喜ばれるものが理想です。 結婚挨拶では、自分がどういう人かというのも、そのギフトから伝わるような気がします。 そこで、ご両親がどんなものが好きかを聞き、洋菓子ではなく、和菓子を選び、あまり日持ちしないものは困ると思ったので日持ちするものを選び、しっかりと熨斗をつけてもらい結婚挨拶の手土産として準備をしました。 事前に、どういうものがいいかを自分で決めるのではなく、主人に聞いていたことで渡したギフトも喜んでもらえて、一安心しました。 緊張しますが、結婚挨拶の手土産選びは一生に一度の思い出になりました。
学生時代から10年近くお付き合いをしていた方と結婚することが決まり、結婚挨拶のために相手の実家に行くことになりました。進学で上京してきた彼とのお付き合いだったため、付き合いこそ長かったものの相手のご両親に会うのは数回目、手土産について彼に相談しても「家族は普段お菓子も食べないし、果物なんかもあまり好きじゃないから」と曖昧な回答ばかり返ってきて何が喜ばれるのか分からず困り果てていました。 母に相談したところ「結婚挨拶の手土産には普段自分で買わないような高級なお菓子がいいんじゃない?老舗の和菓子なら年齢問わず喜ばれると思うよ」というアドバイスの通り和菓子店で一番人気の羊羹を買って挨拶へと行きました。結婚の挨拶のための訪問ということでいつも以上に緊張をしていた私。もちろん相手の家族も緊張していたため初めは張りつめた空気でした。訪問してすぐに手土産を渡しところ彼の母がすごく笑顔になり「ここの羊羹私、大好きなの!普段甘いもの食べないけど和菓子は好きなのよ。この羊羹ってギフト用に買うイメージが強くてなかなか自分のために買ったりすることがないから嬉しいわ!ありがとう!!」と大喜びでした。張りつめた空気もなくなり色々な話をして無事に挨拶は終わりました。結婚して7年、彼のご両親は本当の娘のようにいつも可愛がってくださり大好きな両親です。あの日のことは今でも「ギフトとしてもらって一番うれしかった」と彼の両親が話しをしているので、我が家では正月の手土産の定番となりました。
結婚が、決まり、結婚挨拶の際、実母が、私に持たせてくれたのが、老舗のスッポンで味付けをした細かく刻んだ昆布でした。 子供の頃から、家にない時がないというほど、いつも、家にあったものですから、こんなものを持っていくのかと思いましたが、意外と高価なものでした。お味は、言うまでもなく、美味しくて、ご飯にふりかけてもよし、ちょっとお豆腐にかけても、おしゃれにサラダのトッピングにしてもいいものでした。 母は、喜ぶと昆布をかけて、結婚挨拶は、喜び事なのだから、手土産に昆布をもってあがるのは、当然だと話してくれました。 もちろん、皆様に喜ばれたのは、言うまでもありません。 それから、何年も経ちましたが、息子や娘の喜び事には、手土産に昆布を持たせるようにしています。 その昔、実母から、習ったギフトに関する教えです。私はそれを次の代まで、受け継いでいます。ギフトについては、なかなか、頭を悩ますことですが、喜び事の時は、昆布を決めておくと、焦らず、落ち着いて、用意できますし、何より、先代の知恵だと思うと、安心です。 私も、心からこの昆布を贈ることが、喜びですし、自信を持っています。そして、喜び事を心から喜んでいることを伝える手段だと考えています。